気温も少しずつ下がり、秋の到来を感じる時期となりました。そして、この時期は台風シーズンでもあり,雨の日が続くことも多いです。ある雨の日、私はいつもどおり高校から駅へと下校しているとアスファルト敷きの道路で目の前をササッと何かが走り去っていきました。追いかけていくとそこにはハサミと甲羅に赤みを帯びたきれいなカニがいました。このカニこそ今回ご紹介するベンケイガニです。ベンケイガニはベンケイガニ科(旧分類 イワガニ科)というカニの1グループに属しています。この程、長高水族館ではこのベンケイガニ科のカニを集めた水槽を立ち上げました。
↑クロベンケイガニの生息地。土手に巣穴を掘って生活することもあります。
↑ベンケイガニの仲間は植物も好物です。
名付けて「カニ水槽 カニの巣穴」です!
ここからはカニ水槽のカニたちを簡単に解説していきます。まず、ベンケイガニ科の中でも少しマイナーな「アカテガニ」です。
アカテガニは後ほど紹介するベンケイガニにとても良く似ていて、カニにあまり詳しくない人ならまず見分けがつかないでしょう。しかし、ハサミはベンケイガニに比べても濃い赤色をしていて、ベンケイガニと違い、甲羅の上部は黄色に縁どられています。また、ハサミはベンケイガニに比べなめらかでツヤがあります。
そして次にご紹介するのが、「ベンケイガニ」です。
アカテガニに比べ淡い赤色の体色ですが、アカテガニより体の赤い部分の面積が大きいのが特徴です。また、ハサミと甲羅はごつごつとしていて、まさに武蔵坊弁慶を思わせる体つきです。
そして、最後にご紹介するのは「クロベンケイガニ」です。
その名の通り黒い体色をしています。しかし、ハサミは濃い紫色をしていて、先ほど紹介した2種とは違ったミステリアスな魅力があります。以上3種類のカニが暮らしている「カニ水槽 カニの巣穴」をぜひ見に来てください。ほかにも長高水族館には様々なカニや魚がたくさんいるのでそれぞれの違いを見比べてみてはどうでしょうか?
イベント名 | 【えひめ・海の応援隊】カニ水槽を立ち上げました!|長浜高校 |
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