イベント
2024.08.22

瀬戸内海へのごみの流出を河川で食い止める!愛媛県立松山西中等教育学校「新世界学辞典」と連携し都市河川における清掃実施計画立案と清掃活動を実施しました!

一般社団法人 海と日本プロジェクトinえひめは、6月16日(日)に愛媛県立松山西中等教育学校「新世界学辞典」のメンバーと連携し、海洋ごみ削減を目的にした都市河川における清掃実施計画立案と清掃活動を実施しました。
このイベントは、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で開催するものです。

 

  • イベント概要                                   

・開催概要 都市河川から瀬戸内海へのごみの流出を食い止めることを目的とし、愛媛県立松山西中等教育

      学校内の環境活動グループである「新世界学辞典」のメンバーと連携した大川における清掃

      実施計画立案と清掃活動の実施

・日程     【現地調査】5月26日(日)15:00-16:45【清掃活動】6月16日(日)10:00~12:00

・開催場所 松山市内宮町(松山市内を流れる二級河川である大川の下流域)

・参加人数 愛媛県立松山西中等教育学校「新世界学辞典」のメンバー12名

・協力団体 瀬戸内オーシャンズX推進協議会、Clean the coast、内外地図株式会社

 

  • 清掃計画の立案はこうして進めました!

 清掃計画を作る過程でまず最初に行ったのは、現地の下見です。季節や直近の水量により、河川の様相は大きく変化するため、まずは下見をして安全に活動出来るポイントを探すことから始めました。

5月26日(日)、学校に集合した県立松山中等教育学校「新世界学辞典」の生徒たちは、自転車のグループと徒歩のグループに分かれて河川の現地調査を開始しました。このうち、自転車のグループは学校のそばを流れる二級河川の久万川流域のうち河口までの約6kmと、同じく二級河川である大川の下流域を調査。護岸から安全に川に下りられる、かつごみが溜まっているポイントを探し、数か所に目星をつけました。その後、雨天後の様相を観察したり有識者からアドバイスを受け、今回の清掃場所を大川の下流部(松山市内宮町付近)に決定しました。

 次に行ったのは、安全に活動を実施する為の実施体制の構築です。まず、二級河川を管理する愛媛県中予地方局建設部管理課を訪問し、今回の清掃活動予定について情報共有しました。次に、高校生の活動をサポートする大人メンバーを募りました。今回は、松山市内の河川でごみの組成調査・回収活動を行った実績のある宇和島市の清掃団体Clean the coast代表の西本和弘さんと、内外地図株式会社の協力を得られることになりました。実施体制がおおよそ固まったところで、清掃活動の詳細を詰めていきます。まず、集めたごみは松山市の清掃ボランティア制度により自治体主体で回収して頂けることになりました。また、清掃活動の拠点となる場所(駐車・駐輪場所、お手洗い)は、店長のご厚意でファミリーマート松山内宮店さんにお借り出来ることになりました。他にも、清掃活動に必要な備品の調達や活動にかかる保険の加入など、活動の準備を一つずつ進めていきました。

  • 迎えた当日!いよいよ清掃活動のスタートです!

迎えた当日、現地に集まったのは「新世界学辞典」のメンバーら高校生12名と、活動をサポートする大人チーム合わせて総勢約20名です。安全に作業を行うため、胴長に履き替えてから河川に入ります。河川の中は、草が生い茂り足元が見えづらく、深みにはまってしまう危険性があります。河川清掃の経験豊富なClean the coast代表の西本和弘さんと、内外地図株式会社の方々のアドバイスを受けながら、少しずつ環境に慣れていきます。当日の気温は27度で日差しがあり、慣れない胴長を着用していることから参加者同士でこまめに声かけを行い、お互いの体調を気遣いながら活動を行いました。今回は約1時間の活動でプラスチックごみ約40kgを回収しました。

  • 瀬戸内オーシャンズXと連携しデータプラットフォームを活用しました          

また、今回の清掃活動の計画と結果は瀬戸内オーシャンズX推進協議会のウエブサイト内の「瀬戸内オーシャンズXデータプラットフォーム」で愛媛県向けに特設した入力フォームを活用しました。これを活用することで、瀬戸内オーシャンズXの4県におけるごみの回収目標(年間86トン)まで残りどれくらいかが表示されます。瀬戸内海全体を見渡し、回収が行き届いていない場所や回収すべき時期が浮き彫りになり、効率的な清掃活動を展開していく上で役立つ情報が蓄積されていきます。清掃活動に取り組む学生や団体が県を越えて繋がり、共通目標に向けた顔の見える活動となって広がっていくことが期待されます。

  • 参加した高校生の声 

・お菓子の袋や買い物袋など、私たちの暮らしと密接した生活系のごみが多かった。

・タイヤのゴムやフレームなどの廃棄物もあり、どこからやってきたのだろうと思った。

・道路から見た時はそこまでごみがあると思っていなかったが、実際に川に入ってみるとごみが川に埋まっていたり、増水した時に草木に絡まってそのまま固定されたごみが多くあった。

・海に流れる前に、こういった河川や街のごみを拾うことで海洋ごみの問題に少しでも貢献していきたい。

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