イベント
2025.11.11

【えひめ新たな海飯フェスティバル】県内高校生×食品メーカーのタイアップ!低利用魚を使った「新たな海飯メニュー」を開発しました!

2025年7月から2025年10月にかけて、FC今治高等学校里山校の1年生6名、済美高等学校食物科学コース2年生24名と食品メーカー2社がタイアップし、海の環境変化に伴う漁獲量の減少や水産資源の種類の変化など、地元の海の課題について学んだうえで、利用される頻度の少ない水産資源である低利用魚を使った「新たな海飯メニュー」を開発しました。

FC今治高等学校里山校×サンヨー食品株式会社
【ハモつみれと地エビかき揚げの麻辣湯風 Supported by サッポロ一番 】


7月上旬、今回タイアップするサンヨー食品株式会社の担当者との顔合わせの後、県内の海の現状や未利用・低利用魚について理解を深めました。未利用魚は市場のニーズがない→価格がつきにくいことを学んだうえで、愛媛県漁業協同組合桜井支所および今治市の協力のもと、早朝6時から実際の市場を見学しました。見学を通して、小さいハモやサイズが不揃いの地エビに、更なる活用の可能性があるのではと感じ、これらの水産資源を使ったメニューを開発することに決定しました。




メニュー開発にあたっては、次の3点をポイントに設定。

1.若者に知ってもらい、食べてもらうこと
2.レンドを通して環境問題を身近に感じてもらうこと
3.作る過程で会話が弾み、笑顔が広がること

これらのポイントを押さえ、近年若者に人気の麻辣湯(マーラータン)をテーマにメニュー開発を進めました。ハモは骨が多く家庭では扱いにくい魚であるため、今回は中骨を取り除いた後、フードプロセッサーを用いて骨を処理し、つみれにしました。小さいハモだからこそ出来る加工方法です。地エビは素材の風味を生かすため、衣を薄くしてかき揚げに。

9月の試作では、「サッポロ一番」のみそ味・塩味・ごま味の3種類を使い、味の相性を検討しました。



そして10月12日、お披露目の機会となった「せとうちみなとマルシェ」内で125食限定の試食提供を実施。来場者からは「新しい味で美味しい」「ハモがこんなに食べやすいとは思わなかった」など好評をいただきました。試食を通して、今治の海の現状を知ってほしい、そして“美味しいのに出回っていない魚”をもっと食べてほしいという高校生たちの熱い思いが、多くの来場者に伝わったイベントとなりました。





済美高等学校×理研ビタミン株式会社
【コショウダイのレモンクリーム煮・クロダイの炊き込みご飯・グチの揚げ出し豆腐風】

済美高校は、理研ビタミン株式会社とタイアップしてプロジェクトをスタートしました。夏休みの課題として、生徒一人ひとりが未利用・低利用魚と理研ビタミン株式会社の商品を組み合わせたメニューを考案。夏休み明けには、魚種の選定理由とメニューを各々が発表し、提案された中から5つのメニューを実際に調理実習として試作しました。



使用した魚は、クロダイ・エソ・コショウダイ・グチなど、「色が黒い」「小骨が多い」「調理が難しい」といった理由から、普段は家庭の食卓に並びにくい魚たちです。

試作では、魚の特徴を生かしながら次のようなメニューを開発しました。

 • グチ: 身が柔らかいため、食感を活かした「揚げ出し豆腐風」に。
 • クロダイ: 愛媛の郷土料理である鯛めしをアレンジし、「クロダイの炊き込みご飯」と「わかめスープ」に。
 • コショウダイ: 臭み消しとして塩レモンドレッシングを使用し、「白身魚のレモンクリーム煮」に。
 • エソ: 和風だしと相性の良さを生かした「エソの和風パスタ」に。



試作を重ねた結果、お披露目の機会となる10月30日(木)の文化祭では、上記のうち「コショウダイのレモンクリーム煮」「クロダイの炊き込みご飯」「グチの揚げ出し豆腐風」の3品を提供することに決定しました。


文化祭当日は、保護者や他学部の生徒など多くの方々が来場し、用意した料理は約2時間で完売しました。来場者からは、「こんなに美味しいのに、あまり食べられていないなんてもったいない!」「レモンクリーム煮は、ほかの魚にも応用できそう!」といった嬉しい感想が寄せられました。生徒たちは、見た目や扱いにくさのせいで食べられていない魚が多いことの“もったいなさ”を実感。「美味しい魚をもっと多くの人に知ってほしい」「家族や友人にも伝えたい」と話していました。




【えひめ新たな海飯フェスティバルを開催しました!】

「低利用魚」の魅力や活用方法を県民に広く発信することを目的に、10月12日(日)に今治港周辺で開催されている「せとうちみなとマルシェ」内で、「えひめ新たな海飯フェスティバル」を開催しました。イベントでは、地元の水産資源を扱う企業や団体による、普段は市場に出回りにくい低利用魚を使ったメニュー販売や低利用魚のタッチングプールなどを実施しました。






出展いただいた団体:一般社団法人Umidas・株式会社ダイイチフーズ・企業組合こもねっと・今治市農林水産課・上甲商会・(株)古屋野水産・ 壽司きんぼし

このうち、(株)古屋野水産・ 壽司きんぼしのブースでは、内臓に独特の臭いがあり、毒のあるトゲを持つことから敬遠されがちな「アイゴ」を、お酢でしめた押し寿司やフライにして販売。また、今治市農林水産課のブースには低利用魚やエイ、サメの仲間に直接触れられるタッチングプールを設置。子どもから大人まで幅広い世代が楽しみながら学べる内容となり、海の恵みと地域の食文化の魅力を再発見する機会となりました。

 

イベント詳細

イベント名えひめ新たな海飯フェスティバル
日程2025年10月12日(日)・10月30日(木)
場所みなと交流センターはーばりー・済美高校
主催(一社)海と日本プロジェクト㏌えひめ
協力せとうちみなとマルシェ実行委員会・今治市
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