「お盆を過ぎて海に入ってはいけない」にはちゃんとしたワケがあった!?

2018-8-31
海と日本PROJECT in えひめ

「お盆過ぎたら海に行ったらいかんよ!霊に足引っ張られて帰ってこれんくなるよ!」

 

この時期になると、小さい頃祖母に口うるさく言われていたなと思い出します。

小さい頃は霊なんて怖くて海に近寄ることもできませんでしたが、

大人になるとあの言葉の背景はなんだったんだろうと考えたりします。

 

 

なぜ”霊”なのかについて。(諸説ありますが…)

海でなくなった人がお盆に里帰りしてあの世に戻るときに海を泳いで帰るという説が多いようです。

生きている人が泳いでいると一緒にあの世に連れて行こうとするみたいです。こわいですね。。。

 

お盆を境に秋の気配を感じる方も多いと思います(今年は例外かもしれません)が、海の中でも変化が起こっています。

そんな海の変化から生じる危険を避けるため、子ども達を海に近づけないための知恵だったのかもしれませんね。

 

では、なぜお盆以降海に近づくと危険なのでしょうか。

3つの要因を上げてみました。

①土用波(どようなみ)が起こりやすくなる

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土用波とは、遠くに存在する台風の影響で普段より2~3倍もの大きさになる波のことを言います。

この波の特徴は、

・大きいうねりの波

・沖にあるときは目立たないが海岸で波が高くなる

天候は穏やかで風も吹いていないのに急に高い波が来ることもある予想のしづらいものです。

この波に巻き込まれてしまうと大抵溺れてしまうとも言われています。

 

②離岸流(りがんりゅう)が発生しやすくなる

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離岸流とは、海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い波のことです。

この波の特徴は、

・秒速2m進むこともある早い流れの引き潮

・発生するとひざくらいの深さでも巻き込まれて知らないうちに沖まで流される

プロのアスリートでも離岸流に逆らうのは厳しく、人の力で泳いで変えることは難しいようです。

お盆に海へ入ると足を引っ張られると言い伝えられているのは、

この離岸流が沖へ戻ろうとするとき足をひっぱられているように感じるからかもしれません。

 

③クラゲが発生しやすくなる

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土用波から流れてくるのでしょうか、お盆になるとクラゲが大量発生し

刺された経験のある人も少なくはないでしょう。

波の影響も少なからずありますが、クラゲが海に増える理由は

漁獲によって魚類が減る→えさとなるプランクトンが多くなる→プランクトンを食べるクラゲが増殖する

→増えたクラゲが魚類の浮遊卵や稚魚を食べる→ますますクラゲが増えて魚類が増える

という悪循環にあるとも言われています。

ほかにも、

・港でコンクリートの建造物が海中に増えると、クラゲのポリプ(イソギンチャクのように固着して触手を広げるもの)が棲みつく基盤が多くなりクラゲが増える

・河川に流す下水など栄養豊富な物質が海に多く流されると、プランクトンが増えクラゲが増える

など、人間が作り出した循環の中で人間が生活しづらい環境を作ってしまっています。

 

 

”迷信”と聞き流さないで!!

夏休みも終わり海へ行く機会は減ったかもしれませんが、

海で過ごす時間は楽しい反面水難事故に注意しなければいけません。

 

ちなみに、、、霊が帰ってくるという言い伝えも

全くの作り話というワケではないようなので”水難事故”にも”おばけ”にもお気をつけて!

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