11月1日は灯台記念日。
海と日本プロジェクトでは、11月1日~11月8日を「海と灯台ウィーク」とし、
灯台に関する様々な企画を展開します。
海と日本プロジェクトinえひめでは、
今治市の唐子浜の赤灯台について、地域史研究家の大成経凡さんにお話をうかがいました。
唐子浜の赤灯台は、もともとは来島海峡のコノ瀬暗礁を知らせるための灯標で、
明治35年から76年間、灯台としての役割を果たしてきました。
しかし、来島海峡を通航する船舶の数が増え、船舶も大型化したことにより、航路幅を拡張することになり、
コノ瀬暗礁ごと赤灯台は爆破撤去されることになりました。
普通なら不要になった灯台は撤去されますが、
今治市民の強い要望と、今治地方観光協会会長の赤穂義夫氏(故人)を中心とする海事関係者の尽力により、
赤灯台は爆破撤去されることなく、移築保存されることになったそうです。
(撤去直前の赤灯台)
(解体作業)
(解体作業を見届ける赤穂義夫氏(中央))
そして昭和53年に唐子浜に移築され、現在に至ります。
この赤灯台には、朝ドラ「エール」の古関裕而氏作曲、丘灯至夫氏作詞の「赤灯台のうた」という歌が作られています。
また、「赤い灯台」という絵本も作られています。
今は使われていない灯台が、移築され、海の中に残っているものは、
日本ではこの唐子浜の赤灯台だけだそうです。
今治市民にとても愛されていた灯台だったということがわかります。
日本は周りを海に囲まれた国です。
日本人はもっと海に目を向け、海を知るべきだと大成さんは言います。
海について知るうえで、灯台はとても入りやすい歴史遺産ですよ!と教えてくれました。
皆さんも、11月1日~11月8日の「海と灯台ウィーク」に
お近くの灯台について調べてみませんか?