レポート
2022.08.23

佐田岬灯台のポテンシャル

海と日本プロジェクトが展開している「海と灯台プロジェクト」は、

「灯台」を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、

地域と地域、日本と世界をつなぎ、

これまでにはない異分野・異業種との連携も含めて、

新しい海洋体験を創造していくプロジェクトです(「海と灯台プロジェクト」HPより)。

https://toudai.uminohi.jp/

 

瀬戸内海と宇和海に面した愛媛県には、多くの灯台が存在します。

そこで海プロえひめ事務局では、県内の灯台を調査し利活用の可能性を探る活動を始めました。

 

先日訪ねたのは、佐田岬半島の先端に建つ「佐田岬灯台」。

■写真「佐田岬灯台」…向かって左側が四国、海を隔てた右側に九州があります

 

佐田岬灯台は、瀬戸内海と太平洋(宇和海)を隔てる海峡の四国側の端に立ち、

大正7年(1918年)以来、ずっと航行の安全を見守っています。

この日は靄がかかり見通しはよくありませんでしたが、

アングルを変えると、灯台越しに九州が見えます。

■写真「豊予海峡」…ほぼ真ん中に見えるのは大分県の高島。その向かって右奥が佐賀関です

 

豊予海峡とよばれるこの水道は、狭いところで14キロほど。

佐田岬灯台の光度は約25万カンデラ、

光達距離(光が届く距離)は約34キロといいますから、そのパワーに圧倒されます。

 

海プロえひめ事務局では、この佐田岬灯台の観光資源としての魅力を掘り起こそうと、

地元伊方町や町の人たちの協力のもと調査を進めています。

 

では改めて、この日の調査結果を順を追って紹介していきます。

立派な案内標識のある駐車場には、夏休みということもあって県外ナンバーの車がちらほら。

 

■写真「案内標識」…駐車場から灯台までの道のりや遊歩道の勾配が記載されています。

          「恋する灯台のまち認定書」も掲示してありました!

同行してくださった地元の方によると、駐車場から灯台までは、ゆっくり歩いて20分ほど。

幅1.5メートルほどの舗装された遊歩道が続きます。

 

ウバメガシでしょうか、遊歩道のほとんどは天然のトンネルになっていて、

夏の日差しを遮ってくれる一方、潮の香と波の音は届けてくれる心地よい道程です。

そして、トンネルの切れ間から、時折顔を見せる瀬戸内海と宇和海。

灯台までの道のりが、すでに観光資源の予感です。

そして20分。佐田岬灯台に到着。

…が、大きすぎて写真に収まりきりませんでした(^^;

 

■写真「佐田岬灯台(超近景)」…塔高18メートル、八角形のコンクリート造です

 

灯台からさらに5分ほど歩くと、

現在は陸続きですが、かつては島だった「御籠島(みかごじま)」という場所に

灯台を見るための展望台が整備されています。

注目は、断崖にある2つの目玉のような人工物。

太平洋戦争末期に作られた砲台の跡。実戦に使用されることはなかったそうです。

御籠島には、砲台のレプリカが展示されています。

 

佐田岬灯台の周辺には、

▽瀬戸内海と宇和海で同時に海水浴ができる(海から海への移動時間約1分)キャンプ場跡

▽伊勢海老の養魚場跡(約50メートル四方の海水プールのようです。干満&天然魚あり)

なども残っていて、これらも利活用の可能性ありと感じました。

 

伊方町の道の駅「伊方きらら館」でも、“佐田岬灯台”を見つけました。

 

こちら、地元の老舗菓子店の名物「うにまんじゅう」なんですが…

 

「燈の守り人」の佐田岬灯台キャラ・柑爾(かんじ)くんとコラボしているうにまんじゅうを発見!

★「燈の守り人」はコチラをご覧ください → https://www.akarinomoribito.com/

 

伊方きらら館の方によると、コラボ以降売り上げが伸びているということで、

現在は、特設コーナーが登場しています。

 

最後に、海プロ推進パートナーで、今回の調査をサポートしてくださった

「まりーな亭」の圭さん、本当にありがとうございました。

そして、絶品の海鮮丼、ごちそうさまでした。

 

 

イベント詳細

イベント名佐田岬灯台探訪
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