レポート
2020.02.26

地域に眠る民話をアニメ化!子どもたちに伝えたいこと

2020年2月24日(月)、

中島の饒(にょう)地区で語り継がれてきた民話「おたるがした」の上映会・フィールドワークが、

中島の子どもたちに向けて行われました。

 

まずは、完成したアニメの上映です。

おたるがしたB

【あらすじ】

中島に伝わる民話のひとつです。地震が起き、津波が村をのみ込みます。 長老がいち早く知らせて避難していたため、村人の命は助かりました。 しかし、家や畑は被害を受け、村人たちが途方にくれる中、 子どもたちが大きな樽を見つけて笑いはじめます。 長老が子どもたちに合わせて冗談を言って、村人たちが皆、大声で笑いだし、 大声で笑うことで勇気が出ます。 その後、豊かな海の恵みを受け、村人は村の再建に励むことができました。 その樽があったとされる場所は「おたるがした」と呼んでいます。

 

災害について考える要素が多く含まれた民話ですが、可愛らしいイラストで子供たちにもわかりやすく「学び」を伝えることができました。

 

アニメ上映後、アニメ製作を担当された沼田心之介監督、松山市教育研修センター金本房夫顧問、まつやま里島ツーリズム連絡協議会田中政利会長のトークセッションを行い、島という素晴らしい環境で生活できていることを再認識できる貴重なお言葉をたくさんいただきました。

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そして、中島で活動されているどびんご座さんによる演劇「おたるがした」を、アニメとは少し違った世界観で披露していただき、笑いも含まれた演劇は子供たちの心をとらえ、物語を楽しく理解することができました。

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また、愛媛県内各地の民話や昔話を伊予弁で語る市民グループで伊予弁のもつ優しさ、温かさを愛媛の民話を通して心のふるさとを取り戻してほしいという想いから活動しているお伽座さんによる、愛媛の民話を披露していただきました。

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アニメ、演劇を通して学んだ民話の教訓を次は、実際に災害が身近に起きた場合を想定し、松山市危機管理課の方にお越しいただき、防災講習会を実施しました。

多くの命が犠牲になった東日本大震災の映像を例に、自分の地域で災害が起こった際のシミュレーションを行い、自分事として学びました。

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そして最後に、今回の学習会の成果物として、民話にも登場した「樽」に、学んだことや将来の夢など子供たちのメッセージを描いてもらいました。

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みんなの想いが込められた樽は、今後、中島総合文化センターや関係各所に設置する予定です。

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学び要素盛り沢山だった今回のイベントで、参加者の皆さんは、たくさんのことを学び感じ取ってくれたと成果物やインタビューを通して実感しました。

 

また、普段あまり触れることのない「民話」は子供たちにとって刺激的だったのではないでしょうか。

民話はだいたい絵ではなく文字で残されていることが多いですよね。

難しい昔のことばで、なんて書いているのかわからない、読めてもそれがどんなモノなのか想像もつかない、そんな風に感じて知ることから遠ざかってしまう人も少なくないでしょう。

昔話や民話は、それぞれの地域の人々の想いや願いがこもったものです。そんな貴重な話を知る機会がないということは、おおげさに言ってしまうと日本の文化が失われていくことにもつながります。

そんな想いもあり、今回演劇のどびんご座さんや素語りのお伽座さんをお呼びしました。

災害の理解はもちろんですが、昔のものに目を向ける大切さや後世に残していく大切さもくみ取ってもらえたらなと思った上映会でもありました。今後も、県内に眠る民話を探していきたいと思います!!

 

 

今回のイベントの様子は、3月6日(金)11:25~

南海放送テレビで放送されます!!是非ご覧ください!

イベント詳細

イベント名おたるがした上映会
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