海ノ民話のまちプロジェクトは、次世代を担う子どもたちへ、そして、さらに次の世代へと”海”を語り継いでいくために始動し、この度、「海ノ民話のまち」として認定された愛媛県伊方町の高門清彦町長を、認定委員長をはじめとする実行委員会メンバーが表敬訪問し、「海ノ民話のまち」伊方町を舞台に制作されたアニメ「速吸瀬戸の守り神」の完成報告をしました。
2月27日(土)には伊方町三崎支所で、地域の小学生を対象とした上映会と、民話にまつわる学習会、ワークショップも予定しておりますが、その他、地域と連携した二次的展開も絶賛進行中ですので、今後の愛媛の動きにご注目ください!!
【愛媛県伊方町に伝わる民話「速吸瀬戸の守り神」あらすじ】
速吸瀬戸に棲む生き物はみんな丸々と太り、味が良いから人間たちはその魚を獲ろうと漁に出る。ところが、 潮の流れが速く、命を落とすものが後を絶たない。実は、漁師たちを海に沈めるのは悪い神の仕業だったの で、海の神は怒ってその悪神を岩礁に封じ込めた。そして、その岩礁に人々がぶつ からないよう、岩のてっ ぺんを金色に輝かせて目立つようにした。人間たちはこの岩を黄金碆(おうごんばえ)と呼ぶようになった。 人間が国と国を往来し、交易を行う時代になった。大きな船がこの関を行き交うようになると、大陸から来 る宝を積んだ船を海賊たちが襲うようになった。欲深い海賊たちは黄金碆の輝く目印をも手に入れようと奪 い合った。黄金碆の目印がなくなると、多くの船が黄金碆にぶつかって沈むようになってしまった。 困った 神様は、タコの夫婦にこの海域を守ってほしいと頼んだ。そして、海峡の西(豊後)と東(伊予)の底で、 それぞれ剣を持ったタコの夫と、玉を持ったタコの妻が、番人のように海峡を守ることになった。おかげで 海は平和になった。ある時、佐田岬に潜り、ウニや貝を獲っていた男が、海底で光る物をみつけた。潜って みると、そこにはタコがいた。タコは、神様に仰せつかって船を守ることになったので、対岸にいる夫に会 うことができない、と言って泣いた。これを聞いた男は、人間がタコが持っている玉を神社で祀ると申し出 た。佐賀関でも剣を神社に祀ることになった。こうしてタコの夫婦は再び会うことができるようになった。 今も速吸瀬戸にいるタコは、このタコ神様たちの子孫だ。だからこの辺りの人々はタコを食べないのだとい う
イベント名 | 【伊方町海ノ民話】アニメーション完成報告表敬訪問 |