愛媛県西予市明浜町高山地区で語り継がれている民話「河童の恩返し」が、海ノ民話としてアニメ化が決定しました!
西予市明浜町高山地区にある若宮神社には、拝殿の両側に河童の石像が狛犬のように若宮様をお守りしており、土地の人々はエンコ様と呼んで敬愛しています。左側の河童は鯛を抱えるめずらしい狛犬です。民話「河童の恩返し」は、宇都宮正綱(若宮様)にまつわる伝説で、約400年前いたずらをしてつかまった河童を城主である正綱公が助けると、毎日鯛をもってきたとのこと。約300年前の「宇和旧記」にも、若宮様と河童の伝説が詳しく書かれており、この地域では河童が海で守ってくれるという言い伝えが今でも残っています。
プロジェクトの初日となった5月8日には、アニメ監督の沼田心之介監督が現地を訪問し、高山よいとこな会の方々や地域の観光、商工会など地元で結成された実行委員会メンバーが集まり、ロケハンとシナリオ会議が開催されました。
ロケハンでは河童の石像がある若宮神社や高山地区の景観を見ながら、河童の伝説について詳しく聞くことができました。
若宮神社には河童の恩返しを具象化した全国無二の狛河童があり、
若宮にいたずらを仕掛けるも、難なく捕まえられた河童が許され放してもらった恩義を忘れず、毎朝鯛を一匹ずつ若宮の屋敷前に届け続けたという伝説にちなんでつくられた河童の石像が、狛犬のように若宮を守護していました。
シナリオ会議では「河童の恩返し」のシナリオを見ながら、活発な意見交換が行われました。
アニメの完成は12月頃との事。楽しみですね!
愛媛県の海ノ民話 過去6作品はこちら▶愛媛県海ノ民話一覧
【海ノ民話のまちプロジェクトとは…】▶https://minwa.uminohi.jp/
今年で7年目となる【海ノ民話のまちプロジェクト】は、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーと、民話に込められた「思い」、「警鐘」、「教訓」を親しみやすいアニメとして映像化し、次の世代を担う子供たちへ「海」を語り継いでいくためのプロジェクトです。
初年度から毎年愛媛県の民話が認定されていましたが、今年も愛媛県の民話がアニメ化されることになりました!
イベント名 | 【海ノ民話のまちプロジェクト】愛媛県西予市の民話「河童の恩返し」アニメ化に向けて始動! |