こんにちは!海と日本プロジェクトえひめ事務局です!
今日は、日本全国それぞれの地域で語り継がれる数多の「海の民話」から
「海ノ民話のまち」として認定された愛媛県の民話『おなべ岩』に出てくる
おなべ岩の撮影に行ってきました。
おなべ岩は、忽那諸島東部にある、
行商とみかんで栄えた青い海と長屋門の家並みが美しい島睦月島に位置します。
今日は少しだけ風がありましたが天候もよく海もとてもきれいでした!
おなべ岩の民話について睦月島地区総代の木村 丈志(きむら たけし)さんにインタビューし、
睦月島についてやおなべ岩についてお話を伺いました。
『おなべ岩』の民話は木村さんが幼いころから受け継がれており
生まれたときから77年間島に住む木村さんは、
「普段は穏やかな海でも何度も危険にされされることがあった、
海からの恩恵を受け海はなくてはならない存在だが
危険な場所であることも忘れてはいけない。」と話されていました。
『おなべ岩』が語り継がれている理由について、
海というときに恐ろしい一面を持つ場所へ、
子供たちが一人で遊びに行かないように注意喚起のため継承されているようで
木村さん自身も子供のころお年寄りの方に『おなべ岩』の話を聞き、
怖く思い1人で海に近づくことはなかったようです。
インタビュー後、実際におなべ岩を漁船に乗って撮影しに行ってきました!
おなべ岩の撮影に行く途中、↓写真の大きな白い石の位置、
少し違和感があったので聞いてみると
本当はてっぺんの白い山肌が見えている所にあったそうなんですが、
西日本豪雨災害の影響で土砂崩れが起きこの位置までずり落ちてきてしまったようです。
自然の力は恐ろしいなと感じた一場面でもありました。
そして↓この岩がおなべ岩です。
タイミングが合いませんでしたが潮が引いていれば沖と繋がってこの岩まで渡れるようです。
~海ノ民話『おなべ岩』~
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睦月島のおなべばあさんは、おじいさんと二人でくらしていました。
あるとき、二人が海へ行くと、大きなタコの足を見つけました。
二人はタコの足を家に持ち帰り、おいしそうに食べました。
次の日も、そのまた次の日も、同じ場所にタコの足はありました。
おなべばあさんは毎日そこへ行きました。
ついに8日目、最後の足をとろうとしたそのとき…、
おばあさんはタコの足に巻き付かれ、海の中へと引きずりこまれてしまったのでした。
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おなべ岩のアニメーションを見て子供たちがどんなことを考えるのか、2月の上映会が楽しみです!
イベント名 | 海ノ民話『おなべ岩』撮影 |