お知らせ
2020.06.11

【3年連続!】2020年度「海ノ民話のまち」として愛媛県認定

「海ノ民話のまちプロジェクト」は、日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」 (https://uminohi.jp/)の一環として実施するもので、

海と深く関わりを持つ日本という国の「海と の関わり」と「地域の誇り」を、子供たちに伝え語り継ぐことを目的とし、2018 年に発足したプロジ ェクトです。 

本プロジェクトでは、日本中に残された海にまつわる民話を発掘し、その民話のストーリーとその民 話に込められた「思い」「警鐘」「教訓」を、

親しみやすいアニメ等の映像表現で、次の世代を担う子 供たちへ、そして、さらに次の世代へと語り継いでいます。

活動 3 年目となる2020 年度は、「海」にまつわる民話が伝承されている岩手・神奈川・新潟・富山・ 愛媛・和歌山・島根の7 エリアを「海ノ民話のまち」

として認定することが決定しました。7 つの民話 は例年同様アニメーション化して公式サイト(http://minwa.uminohi.jp/)で公開する予定です。

 

3年連続認定された愛媛県ですが、今年は伊方町の民話が選ばれました!

1年目 おなべ岩紹介ページはこちら▶

2年目 おたるがした紹介ページはこちら▶

 

 

3年目 速吸瀬戸の守神

あらすじーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

速吸瀬戸に棲む生き物はみんな丸々と太り、味が良いから人間達はその魚を獲ろうと漁に出る。

ところが、潮の流れが速く、命を落とすものが後を絶 たない。実は、漁師たちを海に沈めるのは、

悪い神の仕業だったので、海の神は怒ってその悪神を岩礁に封じ込めた。そして、

その岩礁に人々がぶつ からないよう、岩のてっぺんを金色に輝かせて目立つようにした。

人間達はこの岩を黄金碆(おうごんばえ)と呼ぶようになった。人間が国と国を往来し、

交易を行う時代になった。大きな船がこの関を行き交うようになると、大陸から来る宝を積んだ船を海賊達が襲うようになった。

欲深い海賊たち は黄金碆の輝く目印をも手に入れようと奪い合った。黄金碆の目印が無くなると、

多くの船が黄金碆にぶつかって沈むようになってしまった。 困った神様は、タコの夫婦にこの海域を守ってほしいと頼んだ。

そして、海峡の西(豊後)と東(伊予)の底で、それぞれ剣を持ったタコの夫と、玉 を持ったタコの妻が、

番人のように海峡を守ることになった。おかげで海は平和になった。ある時、佐田岬に潜り、ウニや貝を獲っていた男が、

海底 で光る物をみつけた。潜ってみると、そこにはタコがいた。タコは、神様に仰せつかって船を守ることになったので、

対岸にいる夫に会うことができ ない、と言って泣いた。これを聞いた男は、人間がタコが持っている玉を神社で祀ると申し出た。

佐賀関でも剣を神社に祀ることになった。こうして タコの夫婦は再び会うことができるようになった。今も速吸瀬戸にいるタコは、

このタコ神様たちの子孫だ。だからこの辺りの人々はタコを食べない のだという。 

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今年はどんなアニメーションができるか楽しみですね!乞うご期待!!

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